正月にたまったネタを書いていると自転車ばっかりですね。
さて、ちょっと前にディレイラーハンガーを直したクロスバイクが盗難にあって通勤車がなくなっていたので、乗れる自転車ということでDahonを買いました。
高身長なのでジオメトリ的に合う自転車がほとんどないためクロスバイクも同じ状況だったのですが、どうやらDahonは米国産ということもあってか身長が高くても問題なし、ということだったので買ってみました。
エントリーを分けるのが面倒なので、購入記録とクランク、BB交換の記録です。
Dahon Boardwalkを選んだ理由と改善点
まず、Boardwalkを買った理由ですが、とにかくサイズです。身長が大きいと、そもそもサドルを高くしても限界があるため、かなり自転車を選ぶのが大変なのですが、Dahonに関しては折り畳みが前提かついろんな人が乗る前提なので高身長も対象に入ってくる、という良さがあります。
ちなみにBoardwalkとよく比較されるのはRouteですが、僕はシフトチェンジが回転式のものはあまり好きではないので、押し込み式に数千円の違いでできるのであれば、ということでBoardwalkにしました。
ちなみに、Boardwalk D7にしたのですが、D8とかいわゆるInternational Modelというのもあります。こちらは実は販売代理店が異なっていて、ネットのレビューを見るとサドルが乗っていると沈んでくる、というのがありました。サドルと高さにこだわって選んでいるのにその点はさすがに見逃せず、結局D7にしました。(D8が良いか悪いかは乗っていないので残念ながらわかりません)
続いて改善点ですが、とにかくクランクが渋いです。渋い、というのは回転が悪くて全然回りません。なにかと比べたわけではないのですが、とにかく回転が悪いのと、それもあってか加速性能がかなり悪いです。タイヤの性能はあれど、最速ギアにしても全然速度が出ないので、結局チェーンリング大型化とBB交換でこの不満点を解決することにしました。
必要な工具
さて、クランク、チェーンリング、BBの交換にあたって必要になる工具ですが、以下の通りです。
- アーレンキー:いろいろなところで外したりはめ込んだり
- 15㎜スパナ:ペダル回り、その他自転車のスパナはほとんど15㎜
- モンキーレンチ:15㎜スパナと兼用ですが、これはこれで持ってていいと思う。
- クランク外し:クランクを外すためだけの専門工具
- BBツール:BBを付け外しするためだけの専門工具
アーレンキーと1㎜スパナはよく使うので、工具としてそろえておいてよいかと思いますが、はっきり言ってクランク外しとBBツールは多分一生使いません。なので、Amazonでとにかく安いやつを買うのがおすすめです。
ちなみに僕がかったクランク外しツールはいろいろある規格にも全対応しているらしく、使いやすかったですしおススメです。あとBBツールは大きなスパナじゃないと回せないものが多い中、モンキーレンチの20㎜サイズで回せるものとして買ったのでこちらも結構おすすめです。
Dahon Boardwalkのチェーンリング・クランク・BBを外す
さっそくですが、クランク交換です。まずは、チェーンを外していきます。
チェーンを外さずにやるというのもあるのですが、今回はチェーンリングの交換もミッションで、最終的にチェーンの長さを変えないといけないので、チェーン外してしまいます。
つづいて、チェーンリングと取り外します。Dahon Boardwalkの場合は結構簡単で、アーレンキーを突っ込んで回せば取り付けているキャップが取れます。
続いて、キャップが取れた後にチェーンリングとクランク自体を取り外します。ここで必要になるのがクランク取り外し工具で、まず大きな側のネジをクランクに取り付けて固めにはめ込み、そのあと後ろについている細長い部分をスパナでねじ込んでいくと、テコの要領でクランクが抜けていく、という仕組みです。
抜けた後はこんな感じなので、同様に右側も外します。
クランクが外れると、BBがむき出しになります。
BBはいろいろタイプがあるのですが、Boardwalkについているのはネジではめ込むBB独立型でした。というわけで、抑え込んでいるネジ(黒い部分)を専用工具で外します。
取り外したBBはこんな感じです。
これでBBまでの取り外しは完了。とにかく専門工具がないと取り外せないので、作業前に工具をすべてそろえる必要がある、というのがちょっと厄介です。
Dahon BoardwalkのBBを交換する
続いてBBの交換に入ります。まず、BBを外した後は内部が汚れていたり、グリスまみれになっているのでウェスで丁寧にふき取っておきます。
今回買ったBBはこちら。1500円くらいの安物ですが、回してみたところ、初期装備のBBなんかよりも数倍軽く回ります。
取り付けにむけて、いやというほどグリスを塗りたくります。
取り付け自体は先ほどのBBツールを使ってはめ込むだけなので、取り外せるならば取り付けも超簡単にできます。問題はBBツールはこれで活躍の場を終える、ということです。。。
最後にBB選定ですが、もともとついていたのは115Lという11.5㎝幅のBBです。これに可能な限り近い、または少し大きい幅のBBを買うことが重要です。BBの幅によってクランクの場所が変わるのですが、チェーンリングの場所がこれで決まり、それによってスプロケットとのチェーンラインが微妙に変わってきます。これを失敗すると、一部のギア(大体は高速側)に入れるとチェーン落ちを起こしたりするので、結構注意が必要です。
Dahon Boardwalkのチェーンリング・クランクを交換する
続いて、チェーンリングとクランクです。
まず、買ってきたチェーンリングを組み立てます。実はここでトラップだったのですが、チェーンリングやクランクを選ぶ際にはBCDというクランク取り付けの径を選ぶ必要があります。いろんなネットの記事を見ると、BCD130(130㎜ということ)にしろ、ということで鵜のみにしていたのですが、そもそもBCDを揃える理由は既存のクランクを再利用してチェーンリングだけ変えることが目的です。
Dahon Boardwalk 2020に関しては、実はチェーンリングとクランクは一体型モデルなので、クランクの再利用が効きません。なのであまりBCDにこだわる必要はなかったりします。再利用が効かない、ということはクランクとチェーンリングを接続するためのパーツがさらに必要になります。
というわけで注意点をまとめると。。。
- 一体型クランクの場合は、BCDはこだわらなくてもよい。
- クランクが再利用できると勘違いしてチェーンリングだけを買うとクランクを別で買う必要が出てくる。
- さらにクランクとチェーンリングを接続するためには、チェーリングフィキシングボルトという別パーツが必要。
- さらにフィキシングボルトは、アーレンキーで締められるものとペグレンチという専用工具がないと締められないものがあるので要注意。
とクランク取り付けだけで大量の罠が待っています。ちなみに僕が買ったのはクランクはLite Proの56T(現行は52Tなので大型化して加速性能を上げる)、GIZA Productのシングル用フィキシングボルト、です。フィキシングボルトも実は罠があって、Dahon Boardwalkの場合はフロントシングルなので、シングル用のボルトを買わないと締まりません。。。
前置きが長くなりましたが、こんな感じで締めます。
チェーンリングの組み立てが終わったら、次は普通にクランクをアーレンキーで組み立てます。
取り外すときは専用工具が必要ですが、取り付けに関してはアーレンキーさえあれば取り付けられますので特に注意不要です。しいて言えば、しっかり締めないと後で痛い目に合います。
最後にチェーンの取り付けですが、冒頭で書いている通りチェーンリングを大型化したためにチェーンの長さが不足しています。今回は52T⇒56Tの大型化なので、4コマ(2リンク)分だけチェーンを伸ばす必要があります。
写真は単純に買ってきたチェーンを並べているだけですが、チェーンカッターを使って適切な長さにカットして接続していきます。これでようやく完成です。
交換後の注意点
中盤で触れていますが、交換後はチェーンラインによってチェーン落ちが発生する可能性が高いです。交換した後は、リアディレイラー調整、チェーンライン調整、チェーンガイド調整など、しっかりと確認したほうが良いかと思います。
交換当初気持ちよく乗ってましたが、道端でチェーンが落ちてその場でいろいろ直す羽目になったので、ぜひこの辺りは留意していただけたほうが良いかと思います。
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