大学教授と政策論争

なんか、こんなことばっかり書いてると非常に頭がおかしくなりそうですが。。

本日、東京国際フォーラムでやっていたNECの展示会に行ってきました。
しかも仕事を休んで(というか、厳密には休日出勤の代休ですが)

フォーラムで大学教授の方の講演があったので、興味のあるテーマだったこともあって、聞いてきました。
でも講演を聞いたあとの感想としては、そのテーマよりも日本の構造について疑問を持ってしまった。

テーマは何かと話題の再生可能エネルギーをいかに効率的に取り込むか、という話。
先生が研究されていたテーマは、その効率化をネットワーク設計もろもろで対処しよう、ということでした。
が、個人的な思いとしては、この再生可能エネルギーの最大の問題は、エネルギー融通時の売電制度だと思っています。
とりあえず余った電気は電力会社に売る、というのが一般的に理解されている制度ですが、実はそれだけでは世の中でメーカーが必死になって作っているエネルギーマネジメントは実現されません。
エネルギーマネジメント実現には、ある一定規模の集団において電気を融通して、地産地消することが求められます。でもって、そのためには隣のお宅の余った電気をそのお隣さんが使った場合、その個人間の電力融通ルールが金銭的にもテクニカルにもないことが問題なわけです。
一言で言えば、技術よりも制度がないってことです。

この点について先生にお伺いしてみたところ、回答は以下の通り。
 「私は政策論争には踏み込まないようにしています」

これを聞いてのこぐちの感想としては、問題がどこにあるのだろうか、ってことです。
いくつかパターンは考えられます。

 1.先生が技術の専門なので、制度よりも技術で貢献しようとしているから
 2.先生の発想が、制度を意識していないから
 3.先生が制度を議論したくても、制度を議論する相手やら官僚やらのレベルが低いから

先生の話を聞いた瞬間は2かなと正直思いました。この瞬間、「あー、だから日本って一生勝てないんだよね」って思ったんですが。。。
しかしよくよく考えてみると3の方が正しいかな、って思ってしまった。制度を作る人たちは優秀なのに、その働く枠組みの問題で全然動けていないんですよね、きっと。いわゆる官僚体質と既得権益ってやつです。

今後目指すべき道は、制度をしっかり作れる存在になること、だなぁと思った一日でしたとさ。

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