屋久島紀行 =3.7=

屋久島紀行の二日目でーす。
二日目の今日は縄文杉ツアーです。
コースとしては、白谷雲水峡@もののけの森 => 縄文杉登山コース合流 というやつです。
これまた困ったことに一般的なコースとは微妙に違うらしく、ガイドブックに乗ってません。
まあ、考えれば出てくるコースっちゃコースなんですがw
ノーガイドで攻めるつもり満々だったので、結構不安でしたがガイドは不要でした。
道の途中で赤いしるしがあるので、それにしたがって歩いていけば何の問題もなく進めます。
さて、そんなわけで5時起床w 軽くテンション低めですが、がんばりました。
下は事前発注しておく登山弁当。

あとあと食うわけですが、冷めても美味いというこの弁当。非常にオススメです。
というか、無いと多分登山中に死にますw
弁当を持って、山に向かいます。5時半にタクシーを予約してあったので宿から飛び乗り、登山口へ。
タクシーの運ちゃんに気遣って弁当を食べなかったのが後で大きな失敗となるw
でも、食べなかった分運ちゃんと色々話せたので、コースの詳細を知れて大きな収穫w
怪我の功名?w
そんなわけで、6時に到着して極寒の山で早朝用の弁当を食べる。美味いが寒いw
コースをその場で調べたり、準備をやり直したりと、色々あって出発は6時チョイ。
下は雲水峡の入り口。

てってこ歩いていくと、最初の杉は弥生杉。
一番最初にこのサイズを見ると、結構びっくりします。しかも、弥生杉は真横まで寄れるので得られる快感はなんともいえないものです。

弥生杉の感動を終えて、続くは「くぐり杉」。
要するに、杉の根の間をくぐれるのでくぐり杉だそうです。写真撮影ポイントらしく、多くの人が写真をとってました。

本当はもっと長いロングコースを攻める予定だったのですが、天候に左右されやすいこと、初心者で暗いときはオススメできないとの情報から、ショートコースに変更。
雲水峡最後の砦、もののけの森に到着!@7:30
片道2時間がフルコースだったので、ちょうど半分くらいの時間でつくわけです。


もののけの森は、宮崎駿がもののけ姫を作るときにイメージとして使った森です。
ガイドブックに乗っているような、光差す森は天候の関係で見られませんでしたが、神様が居そうな気配漂う森でした。
さて、もののけの森を抜けて続くは縄文杉コース!と意気込んでいたら、森からプレゼントが!
なんと屋久鹿ドアップw
やっぱり観光客が多いのか、特に怖がる様子もなく写真撮影に応じてくれましたw
自然がたくさん残る素敵な島ですね。

屋久鹿との遭遇に励まされ、そのまま歩くこと少々。ついに縄文杉コースの途中である楠川分かれに到着。
ここからは有名なトロッコ道に入ります。
屋久島はもともと杉を商業利用するために伐採されていた過去があり、その伐採した杉を運搬するための通路としてトロッコが利用されていました。
その名残でトロッコ道があるようです。ちょうど、大物の杉に向かう道として利用できることからトロッコ道が観光のための歩道になっています。


このトロッコ道に到着したのが、8時50分。大体もののけから1時間半ってところでしょうか。
この辺はガイドブックの時間と一緒でした。
しかし、鹿にあえたから楽しんであるけたものの、もののけの森から楠川分かれまでの道はかなり獣道に近いので、つらいです。
トロッコ道を歩いていると、最初に出会える大物が三代杉。
杉は古い杉の上に寄生して新しい杉を繁殖させるらしく、その3代目までが構成している杉です。
根っこ、幹、上のほう、と違う世代で作られた大きな杉を見ていると、自然のすごさがわかります。

ちなみに、トロッコ道は山道だけではなく、こんな峡谷の上も通過しています。。。
ぶっちゃけわたるのが結構怖いので、つらいですw

トロッコ道を進むこと約一時間半。。。トロッコ道の最終地点に到着します。この時、時間は9時。
脅し?もかねた大物杉への道案内が出てきます。

10時って。。。結構ハイペースで歩いたつもりが、焦りが出てきます。
でもここまできて縄文杉を見ずに帰れるか!ということで、奥にあるトイレに立ち寄り、そのまま進軍。
この後は、写真が撮れないくらい急な坂道や、がけっぽいみちを登り続けます。
この日は、写真からもわかるように天候は雪と雨と晴れの混合。ほんと笑えません。
登山慣れしていないにもかかわらず、雪でバカみたいにすべる山道を登り続けることに。。。
登り続けること一時間、やっと一つ目の大物杉である「翁杉」に出会えます。
このとき時間は10時

樹齢だと、確か3200くらいだったはず。縄文杉についで二位の記録だったはず。
(あいまいで申し訳ないw)
翁杉は真横から見られるため、非常に迫力があります。樹齢もかなりすごいため、年の功、といっては変ですが、感動を覚えます。
正直、最初の弥生杉をみて感動しても、歩道内で出会う杉がほとんど太いため、感動がだんだん薄れてきます。
でも、翁杉に来ると、その感動が改めて実感できるレベルになってきます。
続いて、歩くこと20分。
縄文杉ツアーの目玉の一つ、ウィルソン株が出てきます。
こ、こいつはでかい。。。切り株なんですが、中に人が10人以上は入れます。相当でかいです。
ウィルソン株の中には神様がいらっしゃるようで、中には祠とお酒が備えてありました。
軽くおじぎをしつつ、ウィルソン株を後に、次の大物へと向かいます。

ちなみに、もう道はこんな状態。。。

こんな雪道を耐えつつ、続くは大王杉!
この杉は道の真横にあるんですが、がけっぽいところに生えているために、直接寄ることが出来ません。
でも、結構な近距離から拝めるため「翁杉」ばりの迫力があります。
道の真横のせいで、あまり立ち止まっていられないため、短時間しか拝めませんでしたが、大王杉は結構お気に入りだったりします。

大王杉を見たとき、時間は11時半。はや、スタートから5時間半歩いてます。
え、往復だと11時間じゃん。。。。やばい!w
男二人なのでもっとハイペースでいけると信じていたのに。。。
と、思いながらも帰れるか! というわけで最後の大ボス、縄文杉を拝みに歩きます。
大王杉を過ぎると、大物は夫婦杉だけになります。
杉はもともとくっつく性質があるらしく、二本の杉が手をつないだような状態で結合していることから夫婦杉と呼ばれているようです。
宮崎旅行、もとい学会のときに行った神社でも似たような杉がありましたが、あれは根っこが結合したものでした。
枝が結合するのは珍しいのかもしれません。
さて、夫婦杉はさくっと通り過ぎ、最後の大物に出会うことになります。
このとき時間は。。。。12時!
6時間の旅行となりましたw
というか。。。
 人多杉。。。もとい人、多すぎ・・・
縄文杉は、去年雪の重みに耐えられなくなり枝が折れるという事件に加え、観光により周辺を踏んでしまうことから展望台を経由してしか見られないようになってしまっていました。
というわけで、写真は展望台の端っこから撮ったものです。
実測ではわかりませんが、展望台からしか見られないので凄みが正直わかりにくかったです。
ただ感じるのは杉のオーラ。ひっそりとこんなのが一本だけ残っているという事実に結構感動します。

そんなこんなで、後は引き返すのみ!
引き返すときはそれなりに気が楽ですが、やっぱりつらいです。
しかし、この時点では帰り道が一番つらいとは考えてもいなかったわけです。。。
帰り道は、トロッコ道、楠川分かれと通過し、残りのトロッコ道をつかって、縄文杉コースの登山口まで一気に下ります。
問題はこのトロッコ道。
途中までは非常に歩きやすいです。
途中から。。。
 枕木の間の砂がなくなります。。。
どういうことかといいますと
 枕木の感覚が一定じゃないため、歩くのがかなり難しい。そして疲れる。
さらに追い討ちをかけるように、こんな橋が。。。

もはや写真じゃわかりませんが、下崖です。
落ちたら500%死にます。
なのに、手すりありません。
あるのは、トロッコの枕木に薄い板が張ってあるのみ。。。
死にます。。。w
しかもまあ、途中でトロッコが道整備のために走ってきますw

トロッコが走るのを見て感動するのはいいんですが、足が痛いし、見た目怖いし、死にそうになりますw
個人的なオススメとしては、雲水峡から登るのがいいですw
このトロッコ道を暗い中歩かされる恐怖がなくなりますので。。。
そんなこんなで、縄文杉ツアーは終了!
時間は。。。15時50分!
大体9~10時間程度の登山となりました。
たくさんの屋久杉からたくさんの花粉と生きる力をもらった一日でした。

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